告白
「何て言ったらいいか、わかんねぇけど、その…。」
そこまで言ったところで、ラファエロは照れて頬をかく。目の前にいるレオナルドは、いつものように穏やかな微笑を浮かべていた。
「…オレ、お前が好きだ。」
ついに言った…! 伏せていた顔を上げた、その時。
「やったねラファエロちゃん! ついにレオナルドにプロポーズしたんだ!」
どこからか、ミケランジェロがひょこっと顔を出した。
「なっ…!?」
いきなりの事に戸惑うラファエロに、続けてドナテロが声を掛けた。
「それじゃ、二人のためにパーティーを開かなくっちゃな。」
「……!?」
ラファエロは、すっかり混乱してしまっていた。それに追い撃ちをかけるように、
「息子たちよ、わしは心から祝福するぞ。」
「ラファエロ、レオナルド、おめでとう!」
「幸せにな!」
スプリンター先生やエイプリル、ケイシーまでもが、彼らに祝福の言葉を投げかけた。
冷や汗の止まらないラファエロ。自分たちに惜しみない拍手を注いでくれる皆を、信じられないといった表情で見つめていた。
「ラファエロ…。」
それまで黙っていたレオナルドに呼ばれ、ラファエロは硬直した。ゆっくり振り向くと、レオナルドは顔を赤らめ、恥ずかしそうな笑みをこちらに向けていた。
「幸せに、してくれるよな…。」
笑顔で言うレオナルド。その言葉にラファエロは……。
「…オレに任せとけって!」
最高の笑顔で、そう答えた。
「ありがとう…!」
レオナルドが自分に抱きついてきた。愛しい者の体をしっかりと抱きしめ、ラファエロは静かに目を閉じた。
「……あ?」
目を覚ましたラファエロが見たものは、いつも見ている風景だった。
その場に身を起こし、自分がベッドに寝ていたことを確認する。
「…ちっ、何だ、夢か…。」
何も考えずにそう言い、後で自分が何と口走ったか気づく。
「…って、何で残念がってんだよ! オレはよ!」
ため息をついて、床に降り立つ。そこへ、
「ラファエロ、入るぞ。」
先程出した大きい声に気づいたのか、レオナルドが部屋に入ってきた。
「どうしたんだ? 朝から大きい声を出して。」
「っ……。」
昨夜の夢を思い出し、ラファエロは赤面した。その顔を見られないように、レオナルドに背を向ける。
「…何でもねぇよ。」
「そうか、それならいいんだ。」
安心したように、レオナルドが部屋から出て行った。残されたラファエロは、口の中で温めていた息を長く吐き出した。
それからのラファエロは、レオナルドを妙に意識してしまうようになった。
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